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「一億総活躍社会」でGDP600兆円が掲げられましたが、そもそもGDP(国内総生産)とは…


先日、安倍首相が「一億総活躍社会」を目指し、新3本の矢として新たに、①「GDP600兆円」、②「希望出生率1.8の実現」、③「介護離職ゼロ」を掲げ、話題になっていまが、➀「GDP600兆円」のGDP(国内総生産)とはどのようなものでしょうか。

GDP(国内総生産)は、一定期間に企業が財・サービスの市場で自身の最終財・サービスを売り、その対価として得た金の総額です。国内で新たに生産されたサービスや商品の付加価値の総額になります。

実質GDPと名目GDPがあり、実質GDPは名目GDPから物価の変動よる影響を取り除いたもので、実質的な経済活動の規模を把握するために利用されます。


例えば、私がよく飲むお茶のペットボトルでGDPを表すと。

  • 私がコンビニで、お茶のペットボトルを150円で買う。

  • コンビニは飲料業者から、お茶のペットボトルを100円で買う。

  • 飲料業者は農家から、お茶の葉を50円で買う。

  • 農家は農協などでお茶の種を10円で買う。

コンビニ、飲料業者、農家の儲けは、

(150-100)+(100ー50)+(50-10)=140円になります。

この儲けの合計が、付加価値の合計、GDPということです。

お茶のペットボトルが人気なって、買う人がたくさん増えれば、

コンビニが飲料業者に大量発注。➡飲料業者の工場は大忙しになり、従業員を増やして増産しようとする。➡雇用が増える。➡収入が得られるようになる、給料が増える。➡お金を使う。➡景気が良くなる。

このように、GDPの拡大が経済を発展させます。GDPの伸び率が経済成長率に値します。

また、名目GDPと実質GDPを比較して物価指数にしたものが、GDPデフレーターです。

『 GDPデフレーター=名目GDP÷実質GDP×100 』

100以上が、インフレ。100以下がデフレということになります。

日本は近年100を下回った状態が続いております。

2014年の日本の名目GDPは、46163.4億米ドルで世界第3位になっています。

2020年までにGDP600兆円を目指すと掲げましたが、目標達成するには経済成長率が名目成長で3%は必要になります。そもそも、「アベノミクス」でGDP名目成長率を3%にする(今後10年間の平均)という目標を掲げていましたから、経済成長目標の表現を変えただけのようにも思います。

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#GDP #600兆円 #GDPデフレーター

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