IMFとは?
よくニュースなどでIMFの経済見通しは・・・、IMFの見方では・・・などよく耳にするこのIMFとはどういったものでしょうか。
IMF(国際通貨基金:International Monetary Fund)
国際金融並びに、為替相場の安定を図ることを目的に設立された、国連の専門機関です。世界銀行と共に、国際金融の秩序の根幹を成す組織です。
本部はアメリカのワシントンD.C.にあり、2014年時点で188ヵ国が加盟しています。
IMFの役割
経済的に国際収支が悪化し、対外的な支払いが困難(外貨不足)に陥った加盟国に一時的な外貨貸付(融資)を行いその国の危機克服を支援・管理をします。また、為替相場と各国の為替政策の監視を行うなど、各国の中央銀行のとりまとめ役のような役割を担っています。
IMFの沿革
1944年7月にアメリカで開かれた、国連「金融・財政会議」において調印されたブレトンウッズ協定によって、国際復興開発銀行と共に、第二次世界大戦後の復興策の一環として、1946年3月に29ヵ国で創設されました。
1947年3月にIMF協定が発効し実際の業務を開始しました。同時に、国際連合と協定を結び国連の専門機関となりました。
1952年8月13日、日本が53番目の加盟国として加盟し、現在まで理事国を務めています。
IMFの組織構成
「総務会(年一回開催)」を最高意思決定機関とし、各国2人の代表者(財務大臣や中央銀行総裁など)で構成され、出資金の比率に応じて投票権が与えられます。
通常業務の決定は執行機関である「理事会」で行われ、専務理事(現在はフランスのクリスティーヌ・ラガルト)をトップに、アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・日本の5ヵ国の任命理事と19人の選任理事の24人で構成されています。
出資比率

出資金がIMFの財源であり、経済規模に応じて出資比率が定められています。
2012年時点での出資比率は
1位 アメリカ 17.67%
2位 日本 6.56%
3位 ドイツ 6.11%
4位 イギリス 4.51%
4位 フランス 4.51%
6位 中国 4.00%
ですが、今後1位アメリカ、2位日本、3位中国、4位ドイツ、5位イギリス・フランスになる予定です。