投資信託ってどんなものがあるの? ②運用対象での分類と投資運用方針での分類

投資信託の 投資対象は商品によって様々です。前回は制度上の分類をみてきましたが、投資信託は、運用対象や投資運用方針によっても分類されます。
▶ 運用対象による分類
投資対象地域による区分
国内 … 主たる投資収益が、実質的に国内の資産を源泉とするもの 海外 … 主たる投資収益が、実質的に海外の資産を源泉とするもの 内外 … 主たる投資収益が、実質的に国内及び海外の資産を源泉とするもの
投資対象資産による区分
株式 … 主たる投資収益が、実質的に株式を源泉とするもの 債券 … 主たる投資収益が、実質的に債券を源泉とするもの 不動産投信(リート) … 主たる投資収益が、実質的に不動産投資信託及び不動産投資法人を源泉とするもの その他資産 … 主たる投資収益が、実質的に上記以外の資産を源泉とするもの 資産複合 … 主たる投資収益が、実質的に上記の複数の資産を源泉とするもの
例えば、追加型で主に国内株式に投資する投資信託は、「追加型/国内/株式」。追加型で主に海外債券に投資する投資信託は、「追加型/海外/債券」です。
そして、独立した区分として『MRF』、『MMF』、『ETF』などがあります。
▶ 投資運用方針での分類
投資信託は運用方針によって「パッシブ型(インデックス型)」、「アクティブ型」、「絶対収益追求型」の三種類に分類されます。
パッシブ型(インデックス型)
TOPIXや日経平均などそれぞれの投資信託が定めている「ベンチマーク(目標)」に連動する運用成果を目指します。一般的に機械的に売買を行っていきます。
アクティブ型
ベンチマーク以上の成果を目指す運用方針です。一般的には、TOPIXや日経平均などがベンチマークとして用いられます。一般的に、ファンドマネージャーが株式や債券などの組入れ比率や銘柄を決定するので、運用成績はファンドマネージャーの能力に大きく依存し、またパッシブ運用に比べて、手数料や信託報酬が全般的に高めとなる傾向があります。
あくまで、ベンチマーク以上を目指すだけでパッシブ型を上回ることを約束するわけではありません。
絶対収益追求型
一般的には、パッシブ型やアクティブ型のように特定のベンチマークや、参考とする指標に対して連動もしくは、それを上回るように運用が行われますが、ベンチマークを持たず、投資対象とする市場のパフォーマンスに関わらず絶対収益を追求します。つまり、市場動向に関わらず投資元本を増やすことを目標にします。
次回以降、投資信託の種類についてもう少し詳しくみていきます。

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