『MRF』、『MMF』ってなんだろう?

これまで投資信託の分類(制度上の分類、 運用対象での分類と投資運用方針での分類)をみてきましたが、独立した区分として、『MRF』、『MMF』、『ETF』などがあります。
通常、証券会社に口座を開設する際、同時にMRFも取引できる口座を開設します。では、このMRF・MMFとはどのようなものでしょうか。
▶ 独立した区分
MRF
MRFとは、Money Reserve Fund(マネー・リザーブ・ファンド)の略で、公社債投資信託の一種です。
信用度が高く、残存期間の短い内外の公社債およびコマーシャル・ペーパーを中心に投資し、安定した収益を確保するように運用されています。証券会社において銀行の「普通預金」と同じような扱い方をされる商品です。MRFは投資信託なので、元本保証はありませんが、極めて安全性が高く、平時の時には元本割れのリスクは極めて低いです。(今まで元本割れはありません。)
毎日決算を行い、分配金は、毎月の最終営業日に1ヵ月分(前月の最終営業日から当月の最終営業日の前日までの分)をまとめ、分配金に対する税金を差し引いたうえ、自動的に再投資されます。再投資されますので複利の効果が得られます。一般的には銀行の普通預金に比べ金利が高いです。
多くの証券会社では、口座を開設する際、MRFの取引口座も同時に開設することになります(通常は総合口座と呼ばれます)。この場合、証券会社に入金すると自動的にMRFを買い付けすることになります。買い付けされたMRFはすぐに現金化することができるようになっており、株式などを購入した場合はこのMRFの口座から自動的に引き落とされます。
逆に、株式を売却した場合などは、その後自動的にMRFの買い付けが行われ、MRF口座に入金されます。
MMF
MMFとは、Money Management Fund(マネー・マネジメント・ファンド)の略で、公社債投資信託の一種です。
公社債を中心に投資を行い、余裕金はコール、割引手形などで運用され、安定した収益の確保をめざして安定運用されています。元本の安全性に配慮した運用が行われています。
毎日決算を行い、分配金は、毎月の最終営業日に1ヵ月分(前月の最終営業日から当月の最終営業日の前日までの分)をまとめ、分配金に対する税金を差し引いたうえ、自動的に再投資されます。再投資されますので複利の効果が得られます。MMFはMRFよりも利回り水準が高い商品です。
MRFは換金時の手数料はありませんが、MMFは取得日から換金代金の支払開始日の前日までの日数が30日未満の換金については信託財産留保額がかかります。
投資信託の分類
投資信託ってどんなものがあるの? ②運用対象での分類と投資運用方針での分類 👉
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