
生命保険の保険料払込免除特約って必要なの?

生命保険に入るとき、保険料払込免除特約を目にしたり、話を聞いたりしたこともあるのではないでしょうか。その名の通り、一定の身体障害状態や疾病になった場合保険料を払い込まなくてもいいという特約です。
ただこの保険料払込免除特約の内容は意外と知られていないこともあります。
今日は、この保険料払込免除特約についてみていきたいと思います。
保険料払込免除特約
1つは不慮の事故で身体障害状態になってしまった場合に保険料払込が免除になるものです。どの会社も無料で付加されています。もう1つは生命保険会社によって様々ですが、例えば3大疾病(がん、心筋梗塞、脳卒中)になってしまった場合に保険料の払込が免除になるものです。こちらは、一般的には有料で、加入者自身が申し込みをすることで保険料払込免除特約を付加することができます。
もし悪性新生物(ガン)になってしまった場合、治療費の負担をしながら、加入している保険の保険料も支払い続けなければなりません。その時の経済状態によっては保険料の支払いも大きな負担となるでしょう。 保険料払込免除特約を付加していると、以後の保険料の支払いをしなくて済むため、医療費の負担が大変な方には助かります。
保険料免除になった場合は、保険料を払わずとも保険料を払っていた時と同じ保障が続きます。さらに、解約返戻金のあるタイプ(貯蓄型)の生命保険に加入されていた場合は、解約返戻金も払っていた時と同じように推移していきます(低解約返戻金特則付の場合、商品によっては免除該当後、特則がはずれ解約返戻金が増えるものもあります)。
近年では、銀行の預金金利がほとんどつかないということもあり、貯蓄型の生命保険を銀行の預金代わりに加入する方もいるのではないでしょうか。
ただ、生命保険は万が一の経済的保障を備えるものです。実際には、利回りで考えると銀行で積み立てるのと、そこまで大きな差が生まれることもありませんし、中途解約の場合、返ってくる金額は、ほとんどが払った保険料を下回ります。また、生命保険は基本的には固定金利の商品のため、物価上昇や金利上昇に弱いという性質があります。(中には変動金利の商品もあります。)
貯蓄型の生命保険に加入する利点は、万が一の保障があるということと、この保険料払込免除にあります。万が一、障害や、疾病を負った場合貯蓄ができなくなるリスクをカバーしておくリスクヘッジ商品として備えるという点で、貯蓄の一部を生命保険にするという考えも必要ではないでしょうか。