資産を2倍にしたいとき使う簡単な計算方法(72の法則)

お金を貯めたり、投資信託などの金融商品に投資したりする際、自分の資産を何年後にいくらにしたいと考えてお金の行き先をきめていますでしょうか。
金融商品を選ぶとき、金融機関に勧められたのでその商品にしたという方もいると思いますが、選ぶときには金利や利回りを気にされてより良い商品の選択をされていると思います。その際、「この商品なら何年後に2倍になるな。」と思ったり、「10年後に2倍にするならこの商品にしよう。」といったように、計算して商品を選択したことはありますでしょうか。そんな、現在のお金を2倍にするときに使う簡単な計算式があります。
今回はこのお金を2倍にする「72の法則」をみていきたいと思います。
72の法則とは
複利で運用した際に、金利(年/%)と資産で2倍になるまでの年数を掛けると72なるという法則です。
下記の計算式で表されます。
金利(%/年)×年数(年)=72
とてもシンプルで覚えやすい計算式です。この法則を活用すれば、お金を2倍にする金融商品を探したり、2倍にするための運用期間を簡単に把握することができます。
お金を2倍にする「運用期間」が決まっている場合
例えば、10年後に今手元にあるお金を2倍にしたいときに「72の法則」を用いると、
金利(%/年)×10年=72
金利(%/年)=72÷10年=7.2%
10年で2倍にしたいときは、7.2%の金融商品を複利で運用してくことになります。金融商品がまだ決まってないが、自分の資産を何年後に2倍にしたいか決まっているときに使うときはこのように用います。
投資する「金融商品」が決まっている場合
例えば、投資する金融商品が年利回り1%の商品と決まっている場合、今手元にある資産が何年後に2倍になるか調べるときに「72の法則」を用いると、
1% ×年数(年)=72
年数(年)=72÷1%=72年
年利回り1%の商品ですと2倍にするには72年もの期間が必要になることがわかります。
3倍にしたいときの計算は「115の法則」
「72の法則」と同様に、複利運用で資産を3倍にするときは「115の法則」を用いると簡単に計算できます。
下記の計算式で表されます。
金利(%/年)×年数(年)=115
「72の法則」「115の法則」を上手に活用しましょう
このように「72の法則」や「115の法則」用いると、目標の運用期間を設定するときや、目的に合わせた金融商品などをイメージしやすくなります。「72の法則」「115の法則」を上手に活用し、資産形成をしていきましょう。